雑記帳

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値上げ反対!

これは世間が消費税値上げ反対で騒いでいた2012年の作品です。

今年10月からまたいろいろ値上がりますね。

ああ~~。。。溜息しか出てこない。。。

 

 

 

キティタイムマガジン

by ネコーニ・コバーン







キャットフードは健康に良いのか? 

NCTR (Neko Center for Tuna Research/猫ツナ研究センター)が先ごろ発表した調査結果によると、キャットフードには猫型生活習慣病の予防に効果のあるビタミン、ミネラル、コラーゲンが多く含まれ、キャットフードを毎日与えた猫と、一日中何も与えなかった猫の平均寿命を比較した場合、毎日キャットフードを与えた猫のほうが寿命が長いことがわかった。

 キャットフードに含まれるコラーゲンは、しなやかで強靭な猫ボディーを維持するためには欠かせない栄養素である。ビタミン、ミネラルと合わせて摂取することで、毛並みの色艶を改善し、夜間の視力低下を防ぐことにも効果を発揮する。

 ニャメリカ合衆国のバーニャード大学付属病院では、病猫食を、ヒューマンワールドのネコまんまからキャットフードに変えたことでアルツハイニャーの老猫に急激な改善が見られ、マウスハンターの能力が復活したという報告がある。最近では、ニャリウッド女優の六頭身ボディーと美しい毛並みに憧れる若いメス猫が、コラーゲンとヒアルロン酸入りのキャットフードを買うためだけに猫科外来を訪れるケースも増えている。そのため、当病院では、調剤室をキッチンに改装し、キャットフードを使ったダイエットフードの料理教室を始めるプロジェクトが進行中である。

猫科外来に訪れるブルジョア猫100匹にアンケートをとったところ、乾燥したカリカリキャットフードよりも、半生タイプのツナ缶のほうが良いという回答が圧倒的に多く、全体の99パーセントを超えていた。

猫用ツナ缶はヒューマンワールドのツナ缶よりも、脂肪と塩分の含有量が少なく、猫テンパ、猫エイズ、猫血栓症の予防にも役立つ。

 しかし、猫用ツナ缶がブームになる一方で、我がブルジョア猫族の美容と健康を脅かす新たな問題が発生した。ヒューマンワールドで可決された消費税引き上げ法案は、猫族の意向を全く無視したものであり、これにより、プロレタリアートに属するヒューマンワイフは、3個で248円の高級ツナ缶ではなく、特売日お客様感謝デーに発売される4個で198円のツナ缶を購入するようになった。安いツナ缶は天然マグロではなく養殖マグロを使用しており、猫の成長に必要な各種ビタミン、タンパク質の含有量は高級ツナ缶の半分以下である。これを毎日摂取することにより、遺伝子に異変が起こり猫背症を引き起こすという調査結果が出ている。このようなツナ缶はカロリーが高く、グルメ猫の味覚を満足させるには程遠い味付けである。缶のラベルには「猫も舌鼓を打つ美味しさ」と書いてあるが、舌鼓を打った猫は一匹もいない。



 キャットライフ安全諮問委員会の要請を受け、CIA(Cat Intelligence Agency/猫情報局)はヒューマン政府に諜報員を送り込み、消費税を2015年10月から10パーセントに引き上げるという極秘情報を入手した。

このような値上げが現実になった場合、猫族の食卓から高級ツナ缶が消え、ヒューマンワールドの塩分高め猫まんまに逆戻りすることも考えられる。何故、我々が、ヒューマン政治家の勝手な都合で不味い食事を与えられ、猫型成人病で苦しまなければならないのか。

消費税の値上げは、我ら猫族の食生活を脅かし、美容と健康に多大なダメージを与える。

よって、我が猫族は、ヒューマンワールドの消費税値上げに断固反対することを、ここに宣言する。



※NCTRの正式名称はNational Center for Toxicological Research 国立毒性研究センター