雑記帳

作品倉庫

2022-01-01から1年間の記事一覧

SFPDクロニクル エンジェルダスト(1)

サンフランシスコ サンフランシスコで警官になってもろくなことは何もない。ベトナムから戻ってすぐ、サンフランシスコ市警に入署した。サンフランシスコの警官は社会的地位の高い花形職業。古い物語にでてくるような ”輝く甲冑を身につけた白馬の騎士”にな…

SFPDクロニクル エンジェルダスト プロローグ

youtu.be (注)作中人物のセリフの中には、当時のスラング、現在差別用語として禁止された言葉も混ざっています。一部、日本語英語の両方で記載してあります。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー バスを待つレロイの鼻先に、風が懐かしい匂いを…

テンダーロインノワール(7)

火曜日、午後3時。ジョン・ケリーとブライアン・オニールはテンダーロイン署のロッカールームで着替えを済ませ、シフトの引継ぎを行うためにブリーフィングルームに向かった。ケリーが部屋のドアを開けるよりも早く、中からピーター・フラナガン巡査部長が…

テンダーロインノワール(6)

無意味な日々を送っていたエリックに目的ができた。それは奈落の底から這い上がるための、たったひとつの手すり――テンダーロインのありのままの姿を書く事。これが自分の使命だと思った。彼はコーヒーの空き缶の中に入っているコインをポケットにいれ、ダン…

テンダーロインノワール(5)

その日の夜遅く、エリックは自分の住処に戻っていた。ここはエディストリート沿いに建つビルとビルの間にできた狭い路地。雑草が生い茂り、犬や猫の排泄物が散らばっている。エリックはバックパックにくくりつけてある登山用のテントを外して組立て、ウィリ…

テンダーロインノワール(4)

ケリーとオニールはしばらくの間、エリックのそばにいた。教会のダイニングルームの扉が開き、行列が少しずつ前に進み始めると、ふたりは教会へ戻り、入口をふさいでいるホームレスたちの間を縫ってダイニングルームへ入っていった。ケリーが中を見回しウィ…

テンダーロインノワール(3)

ふたりは交差点で曲がり、エリスストリートに沿って歩いた。歩道には教会で食事をもらうために集まってきたホームレスの長い行列ができている。彼らに与えられる料理は暖かいが満腹を感じるほどの量はない。行列はワンブロック西にあるジョナスストリートの…

コロナだ!

息子が職場でコロナになった人のすぐ隣で仕事してたって聞いたときから多分感染するかもと思ってたらビンゴ! はい、見事感染しました。 最初は息子が陽性に。 私は濃厚接種者、その後陽性になりました。同じ家にいたら感染するよね。 換気を良くして窓をあ…

テンダーロインノワール (2)

テンダーロイン風景4 cop サンフランシスコ市警のテンダーロイン署に勤務するジョン・ケリー巡査とブライアン・オニール巡査は、テンダーロインにあるホテルの名前を全て知っている。毎日、パトロールでSROホテルに立ち寄るうちに、ホテルの看板を見なくて…

テンダーロインノワール・キャストアウェイ(1)

サンフランシスコのテンダーロインには、”テンダー(柔らかい)"と呼べるものは何もない。 サンフランシスコに馴染みのない観光客はもちろんのこと、サンフランシスコの住民をも惑わす呼び名を与えられたこの地区は地図で見ると三角形の形をしている。南のマ…

予告編「テンダーロインノワール・キャストアウェイ」

テンダーロインノワール キャストアウェイ エディーストリートの光と闇 サンフランシスコのテンダーロイン地区は犯罪者とホームレスのたまり場。エリートから急転直下、ホームレスになった男とふたりの警官がテンダーロインで出会い、ほんの短い期間、互いの…

東農ツアー2

皆様、マップをさらに拡大していただきますと、一五八号線沿いに丹生川町(にゅうかわちょう)が見えてまいります。この辺りは『日本書紀』に登場する頭が二つ、足が四本、手が四本の鬼神と言われた両面宿禰(りょうめんすくな)の伝説が残っています。飛騨大…

東農ツアー1

本日はマタタビ観光ネコバスをご利用頂き誠にありがとうございます。 只今よりほんの数分、美濃国二次元の旅のお供をさせていただきます乗務員は、私、鰹小路数の子(かつおこうじかずのこ)と申します。ドライバーは乗せておりませんので道に迷わぬよう、皆…

文化祭

11/6は地元の公民館で文化祭がありました。 私も絵手紙のサークルに入っているので作品を出しました。 これ↓ こういうサークルとかイベントにやってくるのはたいていおばあちゃんばっかり。 おじいちゃんはなんでこないの? うちの近所でおじいちゃんをよく…

武林偽史伝 1

ドラゴン 第一部 功夫之巻 李毅、斎雲山にて 善盖上人に偶う(あう) 清朝の初期、清源郡(現在の福建省泉州市)の清源村に父とふたりの息子が暮らしていた。兄の李竹(りちく)は体が大きく気性が荒い。弟の李毅(りき)を腕力でねじ伏せていじめてばかりいた…

ハロウィン

ハロウィンなのでジャック・オー・ランタンでも作ろうかなと思って買い物に行きましたが、肝心のかぼちゃを買うの忘れてしまった。 なにか代用できるものは無いかと冷蔵庫を探ってたら梅干し見つけ! 梅干し……小型のかぼちゃに見えなくもない。 ということで…

我が妄想 その8

最後の審判 ゴジラは ラッパを握り締めたままひっくり返っているミニラのそばに来た。 動かなくなった息子をじっと見ている。 ゴジラの目には涙があった。 あまりにも軟弱な息子。 火炎放射も満足に吐けない。 肺活量を鍛えるために ラッパを買ってやったが…

我が妄想 その7

ハルマゲドン 時は宇宙暦14年 収容所は大爆発を起こし炎上。ヘスとゲッヘルペスは瓦礫の下敷きになってあえなく死んでしまった。いまや、エバは、ゴジラの5倍もある大きさに成長し、体はピンクから真っ赤に変わり、オキシジェンデストロイヤー光線を撒き…

我が妄想 その6

総員出撃せよ! ここは、アウチアッチッチゴミ強制収容所から数千マイル離れた怪獣島地球防衛軍SFPDの地下基地 (※サンフランシスコ市警SFPD (そいつを ふっとばして パンチで どつけ)ついでに、ニューヨーク市警(NYPD)は「にげる やつは パンチ…

我が妄想 その5

数年後 ヘスは収容所所長からドドイツ帝国総統の地位にまでのぼりつめ、新しい収容所所長には ゲッヘルペスを任命した。 収容所の売り上げもうなぎ登りで、今や、アウチアッチッチ強制ゴミ収容所は一部上場企業となっていた。 連日連夜、 数十台の大型トラッ…

我が妄想 その4

ヘスの過去 ヘスは、もとはワークセーE帝国イヤーンシュタイン火葬場の職員であった。 当時、ワークセーE帝国では新型チクロンBウイルスが猛威を振るい、日に何千人もの死者を出していた。毎日、貨物に載せられた死体がイヤーンシュタイン火葬場に運ばれ…

我が妄想 その3

SS親衛隊 ヘスは収容所に着任すると、SS(Sangyohaikibustu Shori)突撃隊を結成し、廃棄物捕獲の仕事に当たらせた。 ヘスは一同を焼却場内に作られた講堂に集め、声も高らかに演説を始めた。 「同志諸君! 今ここに、我々の新しい使命を宣言しよう。 長い…

わが妄想その2

テーマ曲 作詞:ユドウフ・ハラヘルデ・ヘス(クールファイブの「北ホテル」でどうぞ) youtu.be いつまでもこのままで続くわけはないわ人の目をさけながら重ね合うゴミが遠く響く有害金属の音オゾン叩くフロンガスこれだけと言いかけて生ゴミが廃タイヤにふ…

我が妄想 その1

本作品は2011年、産業廃棄物の不法投棄が問題になっていたころに書きました。最後のほうはゴジラのパロディーになってます。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 初めにカミありき (作者付記) この物語を書くにあたり、各…

値上げ反対!

これは世間が消費税値上げ反対で騒いでいた2012年の作品です。 今年10月からまたいろいろ値上がりますね。 ああ~~。。。溜息しか出てこない。。。 キティタイムマガジン by ネコーニ・コバーンキャットフードは健康に良いのか? NCTR (Neko Center …

医者嫌い

最近、具合が悪い、もしかして病気かなと思ったとき・・・・・・あなたはどのタイプだろうか?1、 すぐに病院に行く2、 しばらく様子を見て、それでも治らなければ病院に行く3、 我慢できる症状なら自分で何とかする4、 何もしない。ただ天命に従うのみ。もち…

太陽の匂い

10年ほど前、小説サークルに入っていました。 ホームページに作品を載せていましたが、そこが突然サーバーダウンしたのか原因わからず使えなくなりました。 それでここへ過去作を持ってくることにしました。 このブログは作品倉庫になります。 🌻🌻🌻🌻🌻🌻 太陽の匂い」…

秋が来た

最近 トンボをよく見ます。 家のニャンコがすっごい機嫌の悪いトンボに出会いました。 tonnbo

夏はおしまい

もう9月ですね。 おばけの季節もおしまいです。 渡り鳥と一緒におばけたちもそれぞれのお家へ帰っていきます。 船の灯を目当てに闇の渡り鳥正岡子規

猫との対話

猫というのは日がな一日寝ているか、じっと座ってボォーっとしているか、なんとも平和で気楽な毎日を送っている生き物だと、家の猫を見ているとそのように思うのです。 起きている時は窓辺に座っていつまでも外の風景をながめております。いったいこいつは何…