雑記帳

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我が妄想 その7

ハルマゲドン

 

 

時は宇宙暦14年


 収容所は大爆発を起こし炎上。ヘスとゲッヘルペスは瓦礫の下敷きになってあえなく死んでしまった。いまや、エバは、ゴジラの5倍もある大きさに成長し、体はピンクから真っ赤に変わり、オキシジェンデストロイヤー光線を撒き散らしている。収容所の爆破とともに放射されたフロンガス光線はオゾン層を破壊し、異常光線が地下に住むなまずを直撃、マグニチュード10の大地震を引き起こした。

 濃硫酸の雨が、大地をたたきつける。

 死火山が爆発。

 降り注ぐ溶岩弾。

 大地がわれ、マグマが吹き上げる。


 まさに、ここは黙示録の世界。七つの封印はすべてとかれた。


 生き物は太陽で焼かれ、海は血の色に染まった。

 初めて戦いに参加したミニラが、あまりの恐怖にパニックを起こし、ゴジラパパに買ってもらったラッパを吹き鳴らした。

 そのとき、天からイナゴの大群・・ではない、レギオン軍団が襲来。エバの体に何百というレギオンが飛来し、その上からマンタがからみついて締め付けた。

 しかし、不幸中の不幸。エバは色気過剰のモンモンメス豚である。レギオンはすべてオスであった。久々にオスに触られ、エバの体は燃えた。その熱で、レギオンもマンタもあっという間に真っ黒けの黒焦げになってしまった。


 ミニラが第2のラッパを吹いた。

 天から黄色い3つ首のドラゴンが降りてくる。

 キングギドラである。

 ギドラはエバめがけて、引力光線を照射する。

 怒ったエバはギドラに体当たりをかました。抱き合ったまま、転がっていくギドラとエバ

 ちょうどそのとき、亭主を追いかけてきたギャオスが、二人が絡み合っているのを空から目撃した。


「まぁ〜〜!! あんな醜い豚と!!やっぱり、浮気してたのね!」


 ギャオスは半狂乱になり、超音波光線を撒き散らした。

 その超音波でミニラがやられてお陀仏になった。

 

 

オールスター怪獣勢ぞろい。

 今まで果たせなかった夢の競演が、今、ここに実現した。

 ゴジラの放射火炎がエバを直撃

 引力光線で加勢するギドラ。

 モスラの空中攻撃。

 舞い上がるモスラの毒燐粉

 ガメラの撃ち込む強烈なプラズマ火球。

 光線の巨大な破壊力に、山が崩れ、地底怪獣バラゴンが現れた。

 バラゴンが熱線でエバを攻撃する。しかし、エバの吐く、腐乱卵口臭光線をまともに受け、バラゴンは吹き飛ばされた。 バラゴンの熱線が次第に弱くなっていく。 エバはバラゴンに留めをさそうと、ひっくり返ったバラゴンめがけ、飛び上がった。

 そのとき、空から駆けつけたバトラとラドンが、エバをさえぎった。空中でエバをキャッチし、数万メートル上空から地上にたたきつけた。しかしエバは 空中でクルクルクルと3回転し、見事な着地をした。

 サンダとガイラが到着した。

 ミサイルキック、ラリアット、エルボーバット、背負い投げ、延髄ぎり、空手チョップ、あらゆる技で攻撃するが、エバには効かない。
突然 エバが、サンダに体当たりを仕掛けてきた、サンダが吹き飛ばされた。

 エバはサンダに馬乗りになり、マウントポジションから、強力なパンチの連打。ガイラはエバの脳天に大木をたたきつけるが、びくともしない。

 このようなシーンをどこかの小説で経験したような気がすると、ガイラは思った。
(※拙作『エンジェルダスト』のなかにあります。そのうちここに投稿します。)


 そのとき、デストロイヤーが着地した。エバめがけてオキシジェンデストロイヤーを放ったが、エバはまったく平気のへの字。エバは 真っ赤に焼けたプリプリヒップをぷりぷり左右に振りながら、モンローウォークで、「ヘイ! カモン!」 と 地球防衛軍の怪獣たちを挑発している。

「なんてヤツだ・・・・・・今のエバにはオキシジェンデストロイヤーすら効かないのか・・・・・・」

 ゴジラは天に向かって咆哮する以外になかった。


「こいつをとめるものはもういないのか・・・・・・」

 

 

続く