雑記帳

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2022-12-01から1ヶ月間の記事一覧

SFPDクロニクル エンジェルダスト(1)

サンフランシスコ サンフランシスコで警官になってもろくなことは何もない。ベトナムから戻ってすぐ、サンフランシスコ市警に入署した。サンフランシスコの警官は社会的地位の高い花形職業。古い物語にでてくるような ”輝く甲冑を身につけた白馬の騎士”にな…

SFPDクロニクル エンジェルダスト プロローグ

youtu.be (注)作中人物のセリフの中には、当時のスラング、現在差別用語として禁止された言葉も混ざっています。一部、日本語英語の両方で記載してあります。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー バスを待つレロイの鼻先に、風が懐かしい匂いを…

テンダーロインノワール(7)

火曜日、午後3時。ジョン・ケリーとブライアン・オニールはテンダーロイン署のロッカールームで着替えを済ませ、シフトの引継ぎを行うためにブリーフィングルームに向かった。ケリーが部屋のドアを開けるよりも早く、中からピーター・フラナガン巡査部長が…

テンダーロインノワール(6)

無意味な日々を送っていたエリックに目的ができた。それは奈落の底から這い上がるための、たったひとつの手すり――テンダーロインのありのままの姿を書く事。これが自分の使命だと思った。彼はコーヒーの空き缶の中に入っているコインをポケットにいれ、ダン…

テンダーロインノワール(5)

その日の夜遅く、エリックは自分の住処に戻っていた。ここはエディストリート沿いに建つビルとビルの間にできた狭い路地。雑草が生い茂り、犬や猫の排泄物が散らばっている。エリックはバックパックにくくりつけてある登山用のテントを外して組立て、ウィリ…

テンダーロインノワール(4)

ケリーとオニールはしばらくの間、エリックのそばにいた。教会のダイニングルームの扉が開き、行列が少しずつ前に進み始めると、ふたりは教会へ戻り、入口をふさいでいるホームレスたちの間を縫ってダイニングルームへ入っていった。ケリーが中を見回しウィ…

テンダーロインノワール(3)

ふたりは交差点で曲がり、エリスストリートに沿って歩いた。歩道には教会で食事をもらうために集まってきたホームレスの長い行列ができている。彼らに与えられる料理は暖かいが満腹を感じるほどの量はない。行列はワンブロック西にあるジョナスストリートの…

コロナだ!

息子が職場でコロナになった人のすぐ隣で仕事してたって聞いたときから多分感染するかもと思ってたらビンゴ! はい、見事感染しました。 最初は息子が陽性に。 私は濃厚接種者、その後陽性になりました。同じ家にいたら感染するよね。 換気を良くして窓をあ…