雑記帳

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SFPD雑学

SFPDの役職についてここまで読んでいただきありがとうございます。アメリカの警官の役職は各州、各警察署によって異なりますのでアメリカ全土にわたって統一した役職名はありません。サンフランシスコ市警場合は軍隊の役職名を採用しています。ギャラガ…

エンジェルダスト(7)

アパートに戻り、上着を脱いだ途端に一気に疲れが襲ってきた。頭の中で、今日見たものが走馬燈のようにぐるぐる回っている。路上の浮浪者、たむろする黒人、歩道を行き交う人の群れ、そしてレロイのつぶれた顔。あらゆる物が重なり合い、スローモーションに…

エンジェルダスト(6)

テンダーロインに静寂などありえない。私が感じた静けさは正に嵐の前の静けさだった。 嫌な予感がする。 何かがやって来る、よくない何かが近づいている。 オファレルシアター周辺が一気に慌ただしくなってきた。野次馬共がひとりまたひとりと死体の側に群が…

エンジェルダスト(5)

ケリーと私はテンダーロイン署を出てエディーストリートを西に向かって歩いていた。時刻は午後3時をまわっている。外はだいぶ冷え込んできた。冷たい風に乗って霧が降りてきている。 霧がサンフランシスコ上空にとどまって町まで降りてこない日もある。しか…

和菓子に挑戦

今日はいちごが安かった そのまま食べてもいいけど、冷蔵庫につぶあんが残ってたのでいちご大福を作りました。 いちご大福 ユーチューブで見たのと微妙に形が違うんだけど レシピの分量は同じでも作ってる工程が違うんだよね。 うまくやれないところは、ま、…

1月の絵手紙&スケッチ

今年初めてのお絵描き。 私が描くと漫画みたいな絵手紙になってしまう。 2023.1絵手紙 土岐市アウトレットのスケッチ アウトレット

エンジェルダスト(4)

「あんたがオニールか?」 背後から深いバリトンの声で名前を呼ばれ、それがあまりにも突然だったので本当にイスから飛び上がるほど驚いてしまった。私はとっさに振り返った。すぐ後ろで大柄の男が見下ろしている。私は慌ててイスをひいて立ち上がった。 身…

エンジェルダスト(2)(3)

第2章 テンダーロイン署の警官として、初めてパトロールに出る日は12月24日、クリスマスイブになっていた。 まったく、市警の連中は何を考えているんだ。クリスマスイブに一晩中パトロール! 気は確かか! ――初めてシフト表を見たとき、そう思った。しかしそ…

三ヶ日は良い天気でした。 今日は孫たちが来て一緒に初詣に行きました。 帰りにおせちを持っていってもらいました。 今年は喪中なので重箱には詰めなかった。 喪中のときは、不幸が重なるということで重箱には入れないというルールがあるようです。 青のり乗…

SFPDクロニクル エンジェルダスト(1)

サンフランシスコ サンフランシスコで警官になってもろくなことは何もない。ベトナムから戻ってすぐ、サンフランシスコ市警に入署した。サンフランシスコの警官は社会的地位の高い花形職業。古い物語にでてくるような ”輝く甲冑を身につけた白馬の騎士”にな…

SFPDクロニクル エンジェルダスト プロローグ

youtu.be (注)作中人物のセリフの中には、当時のスラング、現在差別用語として禁止された言葉も混ざっています。一部、日本語英語の両方で記載してあります。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー バスを待つレロイの鼻先に、風が懐かしい匂いを…

テンダーロインノワール(7)

火曜日、午後3時。ジョン・ケリーとブライアン・オニールはテンダーロイン署のロッカールームで着替えを済ませ、シフトの引継ぎを行うためにブリーフィングルームに向かった。ケリーが部屋のドアを開けるよりも早く、中からピーター・フラナガン巡査部長が…

テンダーロインノワール(6)

無意味な日々を送っていたエリックに目的ができた。それは奈落の底から這い上がるための、たったひとつの手すり――テンダーロインのありのままの姿を書く事。これが自分の使命だと思った。彼はコーヒーの空き缶の中に入っているコインをポケットにいれ、ダン…

テンダーロインノワール(5)

その日の夜遅く、エリックは自分の住処に戻っていた。ここはエディストリート沿いに建つビルとビルの間にできた狭い路地。雑草が生い茂り、犬や猫の排泄物が散らばっている。エリックはバックパックにくくりつけてある登山用のテントを外して組立て、ウィリ…

テンダーロインノワール(4)

ケリーとオニールはしばらくの間、エリックのそばにいた。教会のダイニングルームの扉が開き、行列が少しずつ前に進み始めると、ふたりは教会へ戻り、入口をふさいでいるホームレスたちの間を縫ってダイニングルームへ入っていった。ケリーが中を見回しウィ…

テンダーロインノワール(3)

ふたりは交差点で曲がり、エリスストリートに沿って歩いた。歩道には教会で食事をもらうために集まってきたホームレスの長い行列ができている。彼らに与えられる料理は暖かいが満腹を感じるほどの量はない。行列はワンブロック西にあるジョナスストリートの…

コロナだ!

息子が職場でコロナになった人のすぐ隣で仕事してたって聞いたときから多分感染するかもと思ってたらビンゴ! はい、見事感染しました。 最初は息子が陽性に。 私は濃厚接種者、その後陽性になりました。同じ家にいたら感染するよね。 換気を良くして窓をあ…

テンダーロインノワール (2)

テンダーロイン風景4 cop サンフランシスコ市警のテンダーロイン署に勤務するジョン・ケリー巡査とブライアン・オニール巡査は、テンダーロインにあるホテルの名前を全て知っている。毎日、パトロールでSROホテルに立ち寄るうちに、ホテルの看板を見なくて…

テンダーロインノワール・キャストアウェイ(1)

サンフランシスコのテンダーロインには、”テンダー(柔らかい)"と呼べるものは何もない。 サンフランシスコに馴染みのない観光客はもちろんのこと、サンフランシスコの住民をも惑わす呼び名を与えられたこの地区は地図で見ると三角形の形をしている。南のマ…

予告編「テンダーロインノワール・キャストアウェイ」

テンダーロインノワール キャストアウェイ エディーストリートの光と闇 サンフランシスコのテンダーロイン地区は犯罪者とホームレスのたまり場。エリートから急転直下、ホームレスになった男とふたりの警官がテンダーロインで出会い、ほんの短い期間、互いの…

東農ツアー2

皆様、マップをさらに拡大していただきますと、一五八号線沿いに丹生川町(にゅうかわちょう)が見えてまいります。この辺りは『日本書紀』に登場する頭が二つ、足が四本、手が四本の鬼神と言われた両面宿禰(りょうめんすくな)の伝説が残っています。飛騨大…

東農ツアー1

本日はマタタビ観光ネコバスをご利用頂き誠にありがとうございます。 只今よりほんの数分、美濃国二次元の旅のお供をさせていただきます乗務員は、私、鰹小路数の子(かつおこうじかずのこ)と申します。ドライバーは乗せておりませんので道に迷わぬよう、皆…

文化祭

11/6は地元の公民館で文化祭がありました。 私も絵手紙のサークルに入っているので作品を出しました。 これ↓ こういうサークルとかイベントにやってくるのはたいていおばあちゃんばっかり。 おじいちゃんはなんでこないの? うちの近所でおじいちゃんをよく…

武林偽史伝 1

ドラゴン 第一部 功夫之巻 李毅、斎雲山にて 善盖上人に偶う(あう) 清朝の初期、清源郡(現在の福建省泉州市)の清源村に父とふたりの息子が暮らしていた。兄の李竹(りちく)は体が大きく気性が荒い。弟の李毅(りき)を腕力でねじ伏せていじめてばかりいた…

ハロウィン

ハロウィンなのでジャック・オー・ランタンでも作ろうかなと思って買い物に行きましたが、肝心のかぼちゃを買うの忘れてしまった。 なにか代用できるものは無いかと冷蔵庫を探ってたら梅干し見つけ! 梅干し……小型のかぼちゃに見えなくもない。 ということで…

我が妄想 その8

最後の審判 ゴジラは ラッパを握り締めたままひっくり返っているミニラのそばに来た。 動かなくなった息子をじっと見ている。 ゴジラの目には涙があった。 あまりにも軟弱な息子。 火炎放射も満足に吐けない。 肺活量を鍛えるために ラッパを買ってやったが…

我が妄想 その7

ハルマゲドン 時は宇宙暦14年 収容所は大爆発を起こし炎上。ヘスとゲッヘルペスは瓦礫の下敷きになってあえなく死んでしまった。いまや、エバは、ゴジラの5倍もある大きさに成長し、体はピンクから真っ赤に変わり、オキシジェンデストロイヤー光線を撒き…

我が妄想 その6

総員出撃せよ! ここは、アウチアッチッチゴミ強制収容所から数千マイル離れた怪獣島地球防衛軍SFPDの地下基地 (※サンフランシスコ市警SFPD (そいつを ふっとばして パンチで どつけ)ついでに、ニューヨーク市警(NYPD)は「にげる やつは パンチ…

我が妄想 その5

数年後 ヘスは収容所所長からドドイツ帝国総統の地位にまでのぼりつめ、新しい収容所所長には ゲッヘルペスを任命した。 収容所の売り上げもうなぎ登りで、今や、アウチアッチッチ強制ゴミ収容所は一部上場企業となっていた。 連日連夜、 数十台の大型トラッ…

我が妄想 その4

ヘスの過去 ヘスは、もとはワークセーE帝国イヤーンシュタイン火葬場の職員であった。 当時、ワークセーE帝国では新型チクロンBウイルスが猛威を振るい、日に何千人もの死者を出していた。毎日、貨物に載せられた死体がイヤーンシュタイン火葬場に運ばれ…